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驚きと腹立たしさと、少しの後悔がグルグルしている、PLPイトウです。
10日ぶりの更新なので、楽しい話題を用意していたんです。
でも、意に反して楽しくない内容となってしまいますが、大切なことをお知らせします。

先ほど、「通知不可能」と表示された電話がケータイにかかってきました。
普段は、個人ケータイも会社ケータイも「非通知」は拒否しています。
番号を通知できない(知られたくない)って、単純にキモチワルイので。
でも今回の「通知不可能」という電話は、怪しさ100%です。
詐欺電話の確率もおそらく100%です。
テレビやネットの情報だけでなく、実体験を通してみなさんに注意喚起できるチャンス!とばかりに、受けてみました。

*****以下、実際のやり取りです*****
相手:わたくし、東京都の警視庁捜査二課のカトウと申します。イトウさんですか?
イトウ:(名前まで知られていることに驚きつつ…)はいそうですが、何か?
相手:イトウさんが重大な事件に関係している疑いがありまして連絡しました。
イトウ:今仕事中なんですが…。(わざと不安そうな声で)
相手:重大な事件なので、誰もいない場所に移動してください!
イトウ:どちらの警察署の、どなたとおっしゃいました?
相手:東京都の!警視庁捜査二課の!カトウです!!
(カトウさんは質問されることが嫌いらしい…)
イトウ:すぐに折り返したいのですが電話番号が表示されていません!
相手:10分ですみますから!このまま話を聞かないと大変なことになりますよ!
イトウ:(低い声で冷ややかに)電話番号、言えないんですか?
相手:バーカ!
…で、一方的に切られました。

冒頭の、「驚きと腹立たしさと、少しの後悔」について。
驚きは、電話番号と苗字がセットで漏れているということ。
腹立たしさは、最後の「バーカ!」に対して。むしろ私が言いたい。
そして、少しの後悔。
これは、騙されたふりを続けて相手の具体的な手口を聞き出すことができれば、本物の警察の捜査に協力できたかもしれないという意味で、若干早まったかも…という後悔です。

一方的に切られたあとに、「警視庁捜査二課」で検索してみると…。
出てくる出てくる、ヤマダにタカハシにヤマモトに、イトウもありました(笑)
私が電話番号を突っ込まなければどういう展開になっていたのか。
どのようにして私からお金を騙し取るシナリオだったのか。
とても気になるところではありますが、それはそれとして。
この体験をもとに、検証と考察をしてみました。

■電話番号:主に通知不可能または非通知
■人物像:主に若い男性
■名乗り:警視庁捜査二課の〇〇(よくある苗字)

よ~く耳を澄ましてみると、背後でも同じようなことを話している別の人の声が聞こえました。
いわゆる「掛け子」と言われる集団が、何かしらのリストをもとにひたすら電話をかけまくっているのでしょう。
ちなみにカトウさんですが、ドラマや映画に登場するヤンキー?チンピラ?のような話し方でした。
なので、「バーカ!」なんですね。

まるでコントのような内容です。
でも笑えません。とても卑劣な犯罪です。
信じないように、騙されないように、大切なお金を取られないようにするための第一歩。
それは、相手の電話番号が通知されていない電話には絶対に出ない!です。
間違って出てしまった場合、「警視庁捜査二課」と言われた段階で黙って切りましょう
とにかく、相手の話を聞かないこと。
判断に迷った時には、一度電話を切ってから#9110にダイヤルしてください。
全国共通の警察相談専用電話です。

このブログを見ていただいた方は、全部でも一部でもかまいませんのでコピーをして、ご家族やご友人など大切な方に共有してください。
騙される人を減らすことが、騙す人をも減らします。
他人事と思わずに、万が一にも被害者になることのないように、よろしくお願いします。